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フランチェスコ・アレッツォ
2025-2026年度 国際ロータリー会長
今月、そして毎月
8月は「会員増強・新クラブ結成推進月間」ですが、ロータリーの成長とつながりへの取り組みは、一年を通じて続くものです。
私たちがロータリーの成長に注力することで、奉仕する力、リーダーとしての力、そして持続的な変化をもたらす力が高まります。
会員増強とは、単に会員数を増やすことではありません。新しい扉を開くことです。自分自身の大きな目的のために、
時間や才能、心をささげたいと願う人々を迎え入れることです。新会員は新たな発想やエネルギーをもたらし、
ロータリーの影響力を広げ、クラブを強化し、社会と共に進化させてくれます。
現在、ロータリーでは従来の形にとらわれないクラブ形態を設計することが可能です。
多様なつながり方や奉仕の形を提供する革新的なクラブの成功例を見るたび、私は大きな励ましを受けます。
例えば韓国では、衛星クラブの拡大により、約1,000人の新会員がロータリーに参加する機会を得ました。
ルーマニアではロータリアン、ローターアクター、インターアクターの連携が、次世代のリーダーを育てる土台となっています。
インドでは、専門性の向上や奉仕への情熱といった共通の関心を軸に会員が集まり、ロータリーに参加する喜びと意欲を高めています。
また、東南アジア、アフリカ、ヨーロッパでは、特定の課題に取り組む分野特化型クラブが活躍しています。
共通していえるのは、ロータリークラブが成長しているところでは、会員増強が優先事項とされ、新しい挑戦への意欲があるということです。
ロータリーは一つの構造や伝統に縛られた組織ではありません。私たちは行動する人々の世界的ネットワークです。
つまり多様なクラブ、多様な奉仕、多様な参加の形が認められているということです。
この革新の精神は、ロータリーの新たな地域への拡大にもつながっています。
これまでロータリークラブがなかった地域や、かつて存在していたが消失してしまった地域でも、ロータリアンたちは成長の機会を見いだし、
地域の特性やニーズに合った新たなクラブを築いています。こうした取り組みは、全ての会員が役割を担っています。
友人をクラブに誘ったり、新たな例会形式を支援したり、プログラムの学友と再びつながったり、
自身のロータリー体験を語ることも、組織をより強く、より活気あるものにします。
ロータリークラブに「所有者」はいません。クラブは、次の世代に託す「贈り物」なのです。
この贈り物を育み、他の人を招き入れるとき、ロータリーは「よいこと」をする力として、未来へ続いていけるのです。
8月だけでなく、毎月を「会員増強の月」として意識し続けましょう。
友情と創意工夫、そして共通の目的を通して、ロータリーを共に成長させ、「よいこと」のために団結するのです。
(RI指定記事 提供 : ロータリーの友 )
2025/08/01